遅筋が多いタイプの方へ(3/3)
みなさんこんにちは。
フィジカルトレーナーの大森です。
前々回から3回に分けて、筋線維のタイプや特徴などをお伝えしています。
第一回の記事へ>>>「遅筋が多いタイプの方へ①」
第二回の記事へ>>>「遅筋が多いタイプの方へ②」
前回のおさらい
遅筋繊維の多いタイプのヒトの身体的特徴は…
細身の人が多く、筋肉がつきにくいイメージ
持久力に長けた省エネタイプ
自分の身体の特徴を知っても、それを活かす行動を行なわなければ、体を活かすことはできない
体質を知って「成長できないカラダ」と諦めるのではなく、
「成長するには工夫がいるカラダ」だということを知ることで弱点を補える
今回のコラムではその「工夫」するためのコツをお伝えしていきます。
そもそも疑問になるのは以下のことです。
遅筋繊維が多いタイプの人は、本当に筋肉がつきにくいのか?
遅筋繊維が多いタイプの人は、本当に省エネで持久力があるのか?
答えは N O です。
これはあくまで私が長年のトレーナー経験を元にした答えですが、
遅筋が多いタイプだからといって、筋肉が付きにくいわけでも、心肺持久力が強いわけでもありません。
すべてのヒトに当てはまるわけではありませんが、そのような方々に対して
「体を上手に使えていない」
「心肺持久力を高めることと筋タイプは関係しない」
「筋肉がつきにくいタイプだと思い込み、体をコントロールすることを疎かにしている」
「省エネしやすい筋タイプだが、心肺持久力とは別の話である」
と感じることが多いです。
もちろん自分では一生懸命運動を実施しているとは思います。
しかし、そこには主観と客観が重要です。
特に心肺持久力に関しては、「昔、運動をしていたから」という思い込みで
心肺機能が高いと思っている人が多いです。
そもそも「スポーツ心臓」というのも、時間が経てばその能力は保てません。
ましてや筋タイプで心臓や肺の機能が高まるのであれば、苦労はいりません。
心肺機能を高めるためには、心肺機能を高めるためのトレーニングを行う必要性があるのです。
ぜひ、上記に当てはまる感じがある方は、ぜひ専門家に自分の身体を見てもらい、積極的にプログラムを作ってもらってくださいね。
では。

大森 大
Jrアスリート、アスリート専門トレー二ング&コンディショニングジム「SOSアスリートラボ」代表。横須賀市を中心に「諦めるか、挑むか。その選択があなたの人生を決める。」を理念に活動し、Jrアスリート・アスリートの障害の予防と競技力向上に努めている。