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骨の質「骨質」ってなんだろう(2/3)

こんにちは。栄養士の蓬田味夏です。前回は骨密度のお話をさせていただきました。

前回コラム>>>骨を丈夫に!骨密度を高める食品選び

今回は「骨質」のお話です。
骨を強くするには骨の質もかなり重要なのです。

 

 

骨強度は「骨密度」と「骨質」できまる

前回も登場しました骨粗鬆症。リスクを低くするには骨を丈夫に強くしなければいけません。
実は骨の強さは骨密度だけではなく骨質も関係しているのです。
骨密度だけ高くても骨折のリスクは低くならないのです。
骨の強度は骨密度70%、骨質30%の割合で影響するといわれています。

 

「骨質」ってなに?

では骨質とはなんでしょう?
骨の骨質は色々な要因によって決まるのですが、そのひとつがコラーゲンになります。
お肌を気にしている方にはよく知られているコラーゲンです。
骨=カルシウムと思われがちですが、骨の体積の50%がコラーゲンです。
コラーゲンはたんぱく質のひとつでこれが繊維状の束になって骨に存在しています。とてもしなやかで丈夫なのです。

 

強い建物とはどんな建物か

骨を鉄筋コンクリートの建物に例えてみましょう。
『鉄筋』→「コラーゲン」など、『コンクリート』→「カルシウム」などになります。
鉄筋がしっかり組まれていると、強くしなやかな強い建物になりますね。
一方、劣化してしっかり組まれていなければ強い建物とはいえません。もろく、壊れやすくもなりますね。

 

骨は壊してつくられる

骨はできたらずっとそのまま、というわけではありません。
古い骨が壊され、新しい骨をつくる、それを繰り返します。これを骨代謝といいます。
「壊す」と「つくる」のバランスがよければいいのですが、加齢で「つくる」能力が落ちると「壊す」方が多くなり骨密度が減ります。
また女性の場合、エストロゲンという女性ホルモンに「壊す」働きを抑制する力があり、閉経するとその分泌量が落ちるので骨密度が減ります。
加齢や閉経、骨をつくる材料となるカルシウムやビタミンDが不足する事で骨密度は低下していきます。

 

では骨質はどうして劣化するのか?

しっかりと強い鉄筋コンクリートのビルのように、コラーゲンがきれいで均一になっていなければいけません。量が少なかったり、劣化したものではうまくカルシウムもついてはくれません。
コラーゲンも加齢で不足していきます。また、ビタミンD、ビタミンK、葉酸、の不足で骨質の劣化がおこります。そして、生活習慣の乱れも骨質に悪影響を及ぼします。

 

生活習慣の乱れは骨質にも悪影響

運動をせず、バランスの悪い食生活をおくると体内に「活性酸素」がたまります。このような状態を「酸化ストレス」といいそれは骨質にも悪影響をあたえるのです。
「酸化ストレス」で血中のホモシステイン濃度が上がり、それが骨質の劣化を招くのです。
ホモシステインは脳血栓や動脈硬化も招く困ったアミノ酸です。
“イデンシル”の骨に関する体質を知る項目に「MTHFR」というものがあります。
これで血中のホモシステイン濃度が上がりやすいかどうかがわかります。リスクがある方はもう少し注意をした方がいいですね。

 

次回は骨の質を上げる実践編です。

 

 

次のコラムへ>>>「骨質を上げてみよう!(3/3)」

 

 

 

 

【参考文献】

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版

いいほね.jp 骨粗しょう症啓発サイト

日本老年医学会雑誌 50巻 2 号(2013:3)「骨粗鬆症における病態の多様性」斎藤 充先生

YAKUGAKU ZASSHI 127 「ホモシステイン代謝」橋本隆男先生、篠原佳彦先生、長谷川弘先生

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