秋の味覚!“かぼちゃ”は高GIだから太りやすい?
こんにちは。予防医学ラボNo.face8事務局です。
かぼちゃは、太りやすい?の真実
高GI食品だから避けがち、なんて人はいませんか?
GI値(グリセミック指数)とは、簡単にいうと、「ある食べ物に含まれる炭水化物がどれほど早く血糖値を上昇させるか」を示すものです。
(GI値に関する詳細は、以前の記事「GI値って本当は何の数字?」を参照ください)
一般的に高GI食品は“血糖値を上げやすく太りやすい“とされています。
しかし、GI値には少し注意すべき点があります。
それは“私たちが一般的に食べる1回の食事量を踏まえて計算されていない”ということです。
例えば「かぼちゃ」は、含まれる炭水化物の種類から『中〜高GI食品』に分類されます。
この時のGI値というのは、かぼちゃを1/4カット(約240g程度)食べた時の血糖値の上がりやすさを指標としています。
GI値に対して、GL値(グリセミック負荷)とは?
しかし、スーパーで売られているようなかぼちゃ1/4カットをまるまる一度に一人で食べる、なんて方はあまりいないですよね。
一回に食べる量はもっと少ないのではないでしょうか。
そこで、指標にするべきは「GL値(グリセミック負荷)」です。
GL値とは、「1人分の分量を食べた時にどれほど早く血糖値を上昇させるか」を数値化したもの。
GL値=食品に含まれる炭水化物の量(g)×GI値÷100
GL値は一般的に食べる1回の食事量を加味しているわけです。
かぼちゃ一人分の分量を、 茹でたかぼちゃを3〜4切れ程度(約80g)とします。
その場合、GL値としては『低GL食品』に分類されるのです。
一人分の分量のかぼちゃが血糖値に与える影響は小さい、と考えることができます。
このように、高GI食品が、実際には低GL食品である、なんてことがあります。
GI値を気にされていた方は、ぜひ一人分量のGL値も調べてみてください。
旬の野菜は栄養満点。美味しい秋の味覚を楽しみましょう。
【参考文献】
Fiona S. Atkinson, RD, Kaye Foster-Powell, RD and Jennie C. Brand-Miller, PHD , international tables of glycemic index and glycemic load values 2018,
ジャスティン ソネンバーグ他「腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方」早川書房

予防医学ラボNo.face8事務局
薬剤師や理学療法士など、医療の現場で活躍してきたスペシャリストたちによる、オリジナルの個別サポートプログラムを考案。 『もっと』『さらに』を追求する人達の為、体の基礎から再構築。予防医学/医療の観点から、美容・スポーツ・健康・仕事のプロフェッショナルに必要な健康の基盤を再建し、理想の『その先』へ。