果物の適量とは?
こんにちは。管理栄養士の藤井佳寿美です。
前回は果物の栄養価についてご紹介しました。
>>>「果物ならたくさん食べても大丈夫?」
では、どのくらい摂るのが好ましいのでしょうか?
実際、分量を意識して摂取している方は少ない様です。
厚生労働省が推進する健康作り運動『健康日本21』では健康増進の観点から1日200g以上の果実を食べることを目標に設定されています。
200g の目安
柿 |
1〜2個分 |
なし |
1個分 |
みかん |
中2個 |
ぶどう小房 |
2房分 |
ぶどう大房 |
1房分 |
もも |
1〜2個分 |
りんご |
1個分 |
バナナ |
2本分 |
キウイフルーツ |
中2個分 |
グレープフルーツ |
中1個分 |
パインアップル |
0.3個分 |
(ドライフルーツやシロップ漬け缶詰の果物は糖分が多い為、菓子の分類に入ります)
朝食に摂ると脳が目覚める?
人は睡眠中にグリコーゲンやブドウ糖が多く失われます。果物に含まれている糖分は身体の中ですぐにエネルギーに変わる糖類(ブドウ糖、果糖、ショ糖など)を多く含んでいるので、朝食で果物を摂取する事で素早く脳の栄養源となってくれます。
朝から何も食べる習慣がなく、午前中に頭がぼーっとしがちな方など、1日の始まりに脳へ糖分補給するには果物の摂取はとてもおすすめです。夜よりも朝食や昼食で摂取する事を意識してみてください。
果物は水分、ビタミン、ミネラル、食物繊維等の補給にとても良い食材です。
最近ではコンビ二やスーパーでもカットフルーツなど手軽に手に入りますが、特に旬の果物は豊富な栄養素も期待できます。
栄養バランスや分量を意識しながら日々のお食事に季節の果物を取り入れてみてはいかがでしょうか?
(腎臓病や糖尿病、その他疾患をお持ちの方の果物の摂取については医師とご相談下さい。)
【参考文献】
藤井佳寿美
管理栄養士、フードコーディネーター、野菜ソムリエ、食育マイスター。 管理栄養士として現場業務や栄養カウンセリング業務に従事。 食への関心を高める体験型食育ワークショップ『TABERU×ASOBU〜タベルトアソブ〜』を主宰。 クライアントに合わせた効率の良い食事摂取方法やレシピ提案など実践しやすいアドバイスを心掛けています。