果物ならたくさん食べても大丈夫?
こんにちは。管理栄養士の藤井佳寿美です。
イデンシルでは『血糖レベル』や『血中コレステロール』に関する遺伝子リスクを知る項目がございますが、血糖値や血中脂質を正常に保つためには、遺伝子でわかる自身の体質を知る他に生活環境を整える事が重要です。
血糖値や血中脂質が高めの方は、日頃から、つい甘いものに手がでてしまう習慣のある方が多い様です。
その中でもケーキなどの洋菓子は罪悪感があるけれど、果物なら罪悪感なしに分量も気にせず食べているという方が多い印象を受けます。
果物の栄養価
果物にはビタミン、ミネラル、食物繊維、糖類を多く含み様々な栄養価が期待できます。
果物に含まれる主なビタミン
- ビタミンA・・・視覚に関与するたんぱく質の生成を助ける、皮膚や粘膜の機能保全、免疫強化
- ビタミンC・・・美肌効果(コラーゲン生成、シミ、シワ予防)、抗ストレス作用、がん予防
- ビタミンE・・・抗酸化作用
- ビタミンB 群・・エネルギー供給や代謝に関与
果物に含まれる主なミネラル
カリウム・・・高血圧予防
果物に含まれる食物繊維
整腸作用、血糖や脂質の吸収を緩やかに、生活習慣病の予防、発ガン性物質等の体外排泄
果物に含まれる糖類
ブドウ糖、果糖、ショ糖・・・疲労回復効果、脳の活性化
果物に含まれるファイトケミカル(色素や辛み、香り成分)
リコピン・・・抗酸化作用、免疫力向上
果物ならどれだけ食べてもいいの?
日本は四季があるお陰で、一年を通して様々な種類の果物が楽しめますよね♪
旬の果物は季節感を感じる事ができるだけでなく、ビタミン・ミネラルなども豊富で栄養価に優れているので積極的に摂取したい食材の一つです。
しかし、食後のデザートやおやつ等でお召し上がりになる方も多い為、食事でしっかりカロリーを摂取した後に好きなだけ果物を摂る事は総合的にエネルギー過多となってしまいます。
果物に限らず、必要以上のカロリー摂取は消費されなかった糖質が肝臓で中性脂肪に合成され肥満につながってしまいますので、果物だからと言って過剰摂取はおすすめできません。
ではどのタイミングでどのくらい食べるのが好ましいのでしょうか?
次回は果物の適切な取り方についてご紹介します。
(腎臓病や糖尿病、その他疾患をお持ちの方の果物の摂取については医師とご相談下さい。)
【参考文献】

藤井佳寿美
管理栄養士、フードコーディネーター、野菜ソムリエ、食育マイスター。 管理栄養士として現場業務や栄養カウンセリング業務に従事。 食への関心を高める体験型食育ワークショップ『TABERU×ASOBU〜タベルトアソブ〜』を主宰。 クライアントに合わせた効率の良い食事摂取方法やレシピ提案など実践しやすいアドバイスを心掛けています。