IDENSIL管理栄養士 根岸

  • 遺伝子活用

#107 健康投資時代にヘルスケア事業者が考えるべき“個別化”とは―遺伝子情報が変える、次世代のパーソナライズドヘルスケア

【この記事の3行まとめ】

・健康投資は、「健康になるために頑張る」から「無駄を減らす」時代へ変化している

・同じ健康法でも成果に差が出る背景には、“個体差”が存在する

・遺伝子情報は、その個体差を踏まえた健康戦略を考えるヒントになり得る


 

皆さんこんにちは。

株式会社グリスタ 管理栄養士の根岸です。

今回は、「遺伝子 × 健康投資」をテーマにお送りします。

 

近年、「健康投資」という言葉を耳にする機会が増えてきました。

・将来のために運動を始める

・健康維持のために食事を見直す

・睡眠やストレスケアに取り組む

・不調予防のために身体づくりを行う

こうした取り組みは、今や多くの人にとって身近なものになっています。

 

一方で、「頑張っているのに成果が出にくい」という悩みを抱えるエンドユーザーも少なくありません。

例えば、

・ダイエットをしても結果が思うように出ない

・他の人と同じトレーニングをしても効果に差が出る

・一般的に良いと言われる健康法がイマイチ合わない気がする

といったケースです。

なぜ、このような違いが起こるのでしょうか。

 

健康投資の課題は「頑張ってもズレる」こと

健康投資というと、「何をやるか」に意識が向きやすいと思います。

しかし実際には、“その人に合っているか”という視点も非常に重要です。

 

人の身体には個体差があり、

・筋肉の特性

・回復傾向

・睡眠リズム

・代謝酵素の影響

などには、それぞれ違いがあります。

 

つまり、「良いと言われている方法」でも、全員に同じように合うわけではありません。

どれだけ良いトレーニングや栄養指導、健康プログラムを提供しても、

全員に同じ形で提供していては、成果や満足度に差が出やすくなります。

 

そのため今後は、「とにかく努力してもらう」ではなく、

その人に合った方向性で支援する”という考え方が、より重要になっていくのではないでしょうか。

 

遺伝子情報は「効率化」のヒントになり得る

そこで近年、注目されているのが、遺伝子情報を活用した個別化ヘルスケアです。

もちろん、遺伝子ですべてが決まるわけではありません。

ただ、

・どんな傾向があるのか

・どんな反応が出やすいのか

・どんな点に配慮すると良い可能性があるのか

など“体質のヒント”として活用できる可能性があります。

生活習慣や体組成情報、目的・悩みなどに加えて、

「個体差を踏まえる視点」を持てるようになると、提案の方向性を整理しやすくなりますよね。

そうした“提案の精度”を高めるための参考情報として、

遺伝子情報が活用されるケースも増えてきています。

 

「何をやるか」より、「なぜそれをやるのか」

実際、健康習慣が続かない理由の一つに、“納得感の不足”もあると思います。

・なぜこの食事なのか

・なぜこの運動なのか

・なぜこの生活改善が必要なのか

が曖昧なままだと、エンドユーザーも継続するのが難しくなってしまうかもしれません。

 

一方で、「あなたの傾向を踏まえると、こういう理由がある」と指導できると、

行動への納得感も変わってきますよね。

健康投資において重要なのは、単に情報を増やすことではなく、

“その人に合った選択肢を整理し、提案できること”なのかもしれません。

 

健康投資は「平均」から「個別」へ

これまでのヘルスケアは、“平均的に良い方法”をベースに作られることが一般的でした。

もちろん、体のつくりの原理原則は変わらないので、

適度な運動やバランスの良い食事は体にいいものです。

 

しかし今後は、

・目的

・生活習慣

・身体状況

・体質傾向

などを踏まえた、“個別最適化”の重要性がさらに高まっていくと考えられています。

その中で、遺伝子情報も“個体差を踏まえた支援設計”を考える際の参考情報として

活用される場面が増えていくかもしれません。

 

まとめ

健康投資は、「健康に良いことを増やす」だけではなく、“個人に合った方向性で支援する”

という視点も重要になってきています。

その中で、遺伝子情報は個体差を理解するための一つのヒントになり得ます。

これからのヘルスケアでは、「みんな同じ」ではなく、

“その人に合った健康戦略”を考える時代になっていくのではないでしょうか。

 

 

今日のIDENSIL情報局は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社グリスタは個別化ヘルスケアに特化した遺伝子分析サービス「IDENSIL(イデンシル)」の開発メーカーです。

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IDENSIL管理栄養士 根岸

IDENSIL(株式会社グリスタ)に所属している管理栄養士の根岸です。 遺伝子活用と栄養に関する情報をお伝えしていきます。 ※IDENSILは、健康な方を対象に遺伝的傾向を把握するためのヘルスケアツールであり、医療的な診断・治療を目的とするものではありません。本コラムでも医療用の遺伝子検査ではなく、ヘルスケア分野での利活用に限定して紹介しています。

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