体脂肪がつきにくい身体へ(1/4)
こんにちは。こころとカラダに栄養を
健康運動指導士、管理栄養士の藤澤直美です。
今回はイデンシルの検査項目にも入っている「体脂肪」についてお話しします。
自分の体質を知り、予防しなければならないポイントを意識することで
体脂肪のつきにくい身体作りを目指しましょう。
遺伝子分析の活かし方
今回は実際に検査をした結果をどのように活かしているかをお話しします。
イデンシルにある体脂肪の項目では、体脂肪の蓄積や糖の代謝、満腹中枢の制御に関する自身の体質を知ることができます。
私は脂肪の蓄積が増大しやすい傾向があること、白色脂肪細胞という脂肪を溜め込む脂肪を優先的に作ってしまう傾向がある体質であることがわかりました。
体脂肪に関する遺伝子にリスクはあっても管理栄養士という職業柄、脂肪がつきやすい時間や、脂肪がつきやすい食材の知識がありましたので生活習慣でのリスクは少なかったため、リスク回避ができていたようです。
そこで私は自分の身体である実験をしてみることにしました。
脂肪を溜め込むタンパク質《BMAL-1》
近年、注目されている「時間栄養学」。
ダイエットに関係しているのは食べる順番や食事内容だけではありません。「食べる時間帯」も関係しているのです。
BMAL-1(ビーマルワン)とは、時計遺伝子の一つです。脂肪を溜め込む作用があるタンパク質のことです。
ビーマルワンは時間帯によって増減します。15時頃が最も少なく、22時〜2時頃に増加することがわかっています。
これは一般的な話で、だいたい「起きてから7時間後」にもっとも少なくなります。
ビーマルワンが高いときには、脂肪を溜め込みやすくなるといわれています。逆にビーマルワンが少ない時には、脂肪を溜め込みにくいということになります。
つまり、同じカロリーのものを食べても時間帯によって、すぐに脂肪になってしまうということになります。
なので脂っこいものがどうしても食べたい!という時には脂肪になりにくい15時に近いお昼に食べるのが賢い食べ方になります。
逆に注意しなくてはいけないのは、22時過ぎの夜食です。消化吸収も考えると20時以降の食事や間食は要注意です。
食べたものが脂肪になりやすいからです。
夜食や、より遅い時間の食事が太る、と言われているのはビーマルワンも関係しているということがわかりますね。
なので、私のように遺伝子リスクによって体脂肪がつきやすい体質の方も、食べる時間帯によって食事の内容を変えることでリスクを防げます。食べちゃいけないものはないのです。
残念ながらビーマルワンはイデンシルの検査項目には含まれていないものなので調べることはできないのですが、体脂肪の項目にリスクがある方は、時間栄養学を利用することで私のように体脂肪をつきにくくさせる生活習慣を送ってみるのも良いのではないでしょうか。
私が実験したことは…次回のコラムで
最後まで読んでいただき有り難うございました。

藤澤直美
皆様の笑顔を 栄養に 健康運動指導士・介護予防スペシャリスト 専門的な運動指導の知識のもと運動セミナーも行なっています 元気に健康寿命を延ばす 管理栄養士・サプリメントアドバイザー 特定保健指導は約2000人指導 フラインストラクター