かぜの予防にビタミンA
こんにちは。栄養士の蓬田味夏です。
立冬も過ぎてだんだん寒くなり、乾燥も気になる季節になってきました。
空気が乾燥すると、鼻やのどの粘膜も乾燥し、菌やウイルスがつきやすくなります。
粘膜を保護する栄養素に「ビタミンA」があります。
「抗酸化作用」もあるので、イデンシルでも「ストレス」や「紫外線」のリスクをお持ちの方におすすめしている栄養素です。
粘膜は外敵を跳ね返す役割がある
鼻やのどの粘膜はいつも潤っており、外からやってきたほこりや病原菌を体の外へ跳ね返す役割を持っています。
粘膜が乾燥していると、ほこりや病原菌を取り除くことができず、体内に入り込んでしまいます。
乾燥を防ぐために、加湿やこまめなうがい、あめを舐めるなどのケアが大切です。
粘膜を保護するビタミンA
栄養素のなかにも粘膜を保護する役目を担っているものがあります。それが「ビタミンA」。
皮膚や鼻、口の粘膜はもちろん、気管支や肺、消化管など外の空気に接する粘膜を保護してくれます。それにより免疫機能を高めてくれるのです。
ビタミンAはどんな食品に含まれる?
ビタミンAには動物性食品に含まれるものと、
体内でビタミンAになるプロビタミンAと呼ばれる栄養素を持つ植物性食品があります。
動物性食品は、レバーやあんこうやあゆなどの魚の肝、うなぎ、銀だらなどに多く含まれます。
植物性食品は、主に緑黄色野菜と呼ばれる野菜(にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、ブロッコリーなど)に多く含まれます。
ビタミンAは摂りすぎに注意が必要です。粘膜によいからといってレバーなどを毎日大量に食べてしまうと摂りすぎになってしまいます。
その一方、植物性のプロビタミンAは必要分だけビタミンAになるので摂りすぎの心配はありません。緑黄色野菜はぜひ沢山食べてください!
また、ビタミンAは油との相性がよいので、油と一緒に調理すると吸収率が高まります。
美味しく食べて、粘膜を保護して免疫を高め、乾燥と外敵から身を守っていきましょう!
【参考文献】
・書籍:本多 京子 (監修)「図解でわかる!からだにいい食事と栄養の基本」永岡書店

蓬田味夏
「みんなのからだはみんなが食べたものでできているんだよ」 「野菜も好きになってたくさん食べようね」 子ども達には言っているけど大人がやっていない事、案外多いと思います。 『自分が食べたもので自分の体はできている』 明日、一ヵ月、一年後の自分のためにちょっとやってみようかな、そのきっかけになれるよう、楽しく、わかりやすい栄養の情報をお伝えしていきます。