からだが焦げる!抗糖化
こんにちは。栄養士の蓬田味夏です。
IDENSILには体脂肪や血糖に関する項目があります。
「抗糖化」
血糖に関わる言葉で最近耳にすることもあるかもしれません。
抗糖化とはなんでしょう?
からだが焦げる?
「糖化」は「からだが焦げる」とも表現されます。
体内の余分な「糖」が、たんぱく質などに結びついて、「AGEs(糖化最終生成物)」が生成されます。これを糖化といいます。細胞などを劣化させる現象です。
さらには動脈硬化や骨粗鬆症、肌の老化、白内障、アルツハイマーにも関与を指摘されています。
そのような現象を引き起こしていることを「糖化ストレス」と呼びます。
食後の極端な高血糖状態も糖化ストレスになります。
そして糖化ストレス対策を目的とした生活習慣や食習慣を「抗糖化」といいます。
糖化の原因
糖化の原因のひとつが「糖を摂りすぎる」ことです。
甘い飲料やお菓子、空腹時の糖類摂取、糖質に偏った食事、早食いは糖を摂りすぎる傾向があります。
また、運動不足や睡眠不足、喫煙も糖化の原因といわれています。
調理法でも変わるAGEs
じつは、調理で焦げがつくことも糖化なのです。
食品中にもAGEsは含まれています。
食品中のAGEsは調理の仕方でその量も変わっていきます。
順番としては
「生」→「煮る」→「電子レンジで加熱」→「焼く」→「揚げる」 となっています。
揚げ物の食事が多い方は調理法を少しかえてみてもいいかもしれません。
抗糖化作用のある食材
抗糖化作用のある食材もいくつかあります。
身近なものでは、緑茶、カモミール茶、ドクダミ茶、アーモンドなどがあります。
血糖を高めない食事や運動も
糖化ストレスである高血糖を防ぐことも「抗糖化」につながります。
前回ご紹介しました「低GI食品」、
そして食後の血糖値が上がりにくい食事のとりかたである
「3食きちんと決まった時間に食べる」
「食べる順番に気をつける」
「糖質だけの食事は控える」
「食後1~2時間後の有酸素運動」
これらも意識して日々の生活に取り入れてください。
「抗糖化」の言葉自体は新しく聞こえますが、からだの健康にはとても大切なことです。
ぜひ焦げないからだづくりをしてみてください!
【参考文献】
八木雅之 他「糖化ストレスと抗糖化作用の評価」オレオサイエンス 第 18 巻第 2 号(2018)

蓬田味夏
「みんなのからだはみんなが食べたものでできているんだよ」 「野菜も好きになってたくさん食べようね」 子ども達には言っているけど大人がやっていない事、案外多いと思います。 『自分が食べたもので自分の体はできている』 明日、一ヵ月、一年後の自分のためにちょっとやってみようかな、そのきっかけになれるよう、楽しく、わかりやすい栄養の情報をお伝えしていきます。