ドロドロ血液になるのを防ごう!(1/2)
こんにちは。栄養士の蓬田味夏です。
IDENSILには「血中コレステロール」に関する項目があります。
「血液がドロドロになる」というフレーズを聞いたことはありませんか。
健康に悪い、血管の病気になりそうなどのイメージはつきますが、具体的にどのようなことでしょう。
血液がドロドロになる、つまり血管の血液がスムーズに流れない状態のことを言います。
その要因のひとつが「コレステロール」になります。
コレステロールとは?
では「コレステロール」とはなんでしょうか。
健康診断で目にするのはもちろん、コレステロール高めの方に…など、コレステロールに関する商品も販売されているので、聞きなじみのある言葉ですね。
コレステロールを悪者のように感じていらっしゃる方も多いと思いますがコレステロールは私たちのからだには欠かせません。
体内にある脂質(あぶら)のひとつで細胞の膜やホルモンをつくる大切な材料になります。
LDLコレステロールとHDLコレステロール
コレステロールにはいくつか種類があります。
なかでも血液検査や遺伝子分析の項目にもあるのが「LDLコレステロール」と「HDLコレステロール」です。
コレステロールは肝臓から血中を通って、からだ中に送られます。
「LDLコレステロール」はこのコレステロールを肝臓から運び、配る役目をしています。
一方、「HDLコレステロール」は血中の余分になっているコレステロールを回収して肝臓へ戻す役目をしています。
配って、余分を戻す。このバランスがうまくとれているといいのですが、LDLコレステロールが増えて、コレステロールが血中に多くなりすぎると血液がドロドロになっていき、「脂質異常症」とよばれる状態になります。
さらにコレステロールは、余ると血管の内側に溜まってコブをつくってしまいます。
これが「動脈硬化」です。
「動脈硬化」は心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などを引き起こします。

動脈硬化になると動脈の壁が厚くなったり、硬くなったりして本来の構造が壊れ、働きがわるくなる
そういうわけで、コレステロールを配る「LDLコレステロール」は「悪玉コレステロール」、
回収する「HDLコレステロール」は「善玉コレステロール」と呼ばれます。
配るのも大切な仕事なので「LDLコレステロール」にしてみればちょっと不本意な呼び名かもしれませんね。
この続きはまた次回。
LDLコレステロールとHDLコレステロールのバランスについてお話していきます。
【参考文献】
蓬田味夏
「みんなのからだはみんなが食べたものでできているんだよ」 「野菜も好きになってたくさん食べようね」 子ども達には言っているけど大人がやっていない事、案外多いと思います。 『自分が食べたもので自分の体はできている』 明日、一ヵ月、一年後の自分のためにちょっとやってみようかな、そのきっかけになれるよう、楽しく、わかりやすい栄養の情報をお伝えしていきます。