どんどん夜更かしになる方へ
こんにちは。栄養士の蓬田味夏です。
「遺伝子分析」そう聞いてちょっと興味を持つ方は多いかもしれません。
でも遺伝子分析でどんな事がわかるの?
どう活用していくの?
結果でよくない事が出たら嫌。しかも遺伝子だから結果は変えられないので怖い。
そんな風に感じていらっしゃる方もいるかもしれません。
先天的要因の遺伝子は変えることはできませんが、後天的要因の生活習慣は今からでも変えることができます。
遺伝子を通して自分の体質を知り、生活を振り返り、未来のからだ作りの参考にしませんか。
なぜ自分はこうなんだろう?その答えも見つかるかもしれません。
遺伝子リスクによって夜更かしになりやすい体質の人
IDENSILには「睡眠の質とリズム」という検査項目があります。その中で調べている遺伝子の一つにPER3があります。この遺伝子にリスクを持っていると体内のリズムが崩れやすく、夜更かし型になりやすいという傾向があります。
PER3にリスクがある人は概日リズムを整えて!
PER3にリスクがある方が注意したいのは、概日リズム(サーカディアンリズム)を整え、崩さない事。
たまに耳にする言葉かもしれません。一般的には体内時計とも言います。
人間は約24時間周期で体温やホルモンの分泌などのリズムを持っていて、体内環境を変化させています。これが概日リズム(サーカディアンリズム)です。
これは光や温度変化にはあまり影響されません。ではなぜ体内時計が狂うのでしょうか?
実はこのリズム、きっちり24時間ではないのです。
基本的には24時間よりもう少し長いと言われています(短い人も少数ながらいると言われています)。概日リズムが遅く、遅くとずれがちなのはそのせいです。なので自分で体内時計を調整しなくてはいけません。
概日リズムを整える方法
まず起きる時間と寝る時間を決める事。休日もその時間を守る事が大事です。
それでも休みの日には寝坊したい! それでも2時間以内にしておきましょう。
夜更かしをしてしまった! それでも決めた時間に起きるようにしましょう。
そして内臓もリズムが大切なので朝食と夕食の時間も決めましょう。
夕食は寝る3時間前に済ませるのが理想です。
アルコールやカフェイン、ハードな運動も同じく3時間前に済ますとよいでしょう。
そして朝食はしっかり食べる事!
この時点で私には無理だ…と思ってしまいますよね。規則正しい生活、続けたくても不可能な方は多いと思います。
でも諦めないでください!まず意識をする事が大切なのです。
夕飯を軽めにする工夫をしたり、カフェインで目が冴える事は無いとおっしゃる方も、実は影響している事があるので、ぜひノンカフェインを試してみてください。
できる事から変えていけば、朝の食欲が無い方にも変化が現れるかもしれません。
その小さな変化が、生活習慣が大きく変わるきっかけになるかもしれません。
ぜひ、まずできるところから、試してみてください。

蓬田味夏
「みんなのからだはみんなが食べたものでできているんだよ」 「野菜も好きになってたくさん食べようね」 子ども達には言っているけど大人がやっていない事、案外多いと思います。 『自分が食べたもので自分の体はできている』 明日、一ヵ月、一年後の自分のためにちょっとやってみようかな、そのきっかけになれるよう、楽しく、わかりやすい栄養の情報をお伝えしていきます。