錆びない体にするために抗酸化成分を摂ろう〜第七の栄養素ファイトケミカル〜
こんにちは。管理栄養士の中岡浩子です。
いつまで続くのかと思っていた暑さも段々と落ち着き、朝晩はずいぶん過ごしやすくなりましたね。
いよいよ食欲の秋です。寒い季節に向かう前にしっかりと免疫力を上げていきましょう!
今回は、第七の栄養素とも言われる「ファイトケミカル」という機能成分についてご紹介します。
ファイトケミカルとは?
ファイトケミカルは植物だけが持つ「色素・苦味・渋み・香り・えぐみ・辛味」などの成分で主に皮や種などに多く含まれています。
ビタミンやミネラルと言った栄養素に比べると聞き慣れない成分かもしれませんが、「カテキン」や「アントシアニン」、「リコピン」や「カプサイシン」などはご存じの方も多いのではないかと思います。
まさにそれらはファイトケミカルの代表的なものであり、その他にも多くの種類が確認されていると言われています。
ビタミンやミネラルとも違うけれど、体に良いとされている栄養素、その多くはファイトケミカルと言っても過言ではないくらいです。
そのファイトケミカルの最大の特徴は「抗酸化作用」にあり、あらゆる病気の原因とされる活性酸素を取り除き、私たちの体を健康に保ってくれるのです。
その他にも、ファイトケミカルには以下のような健康効果があると言われています。
- 免疫力の強化
- 抗
- 炎症作用
- DNAの損傷を防ぎ、DNAの修復を助ける
- ガン細胞の増殖を抑える
- 傷ついた細胞の分裂を妨げる(傷ついた細胞はガン細胞となる可能性がある)
- ホルモンバランスを整える
ファイトケミカルの種類
ファイトケミカルは性質によっていくつかの種類に分けられます。
ポリフェノール類
ワインやチョコレートに含まれることで知られるポリフェノールは、ご存じの方も多いでしょう。りんごなどの果物にも含まれています。
活性酸素を取り除く抗酸化力があります。
カロチノイド類
主に色素系の成分で、トマトやスイカの赤い色、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜の緑色が該当します。
フラボノイド類
ブルーベリー等に含まれる色素成分アントシアニン、お茶に含まれるカテキン等、ファイトケミカルの中でも馴染みのあるものがあります。
テルペン類
レモンやオレンジなどの柑橘類の皮に含まれる精油成分で、それぞれ特有の香りを放ちます。
食用よりもアロマオイルなどに利用されることが多いです。

ファイトケミカルが豊富で秋から冬にかけてが旬のブロッコリー。食卓に取り入れてみては?
次回は代表的なファイトケミカルの効能効果と栄養の凝縮された野菜だしについてです。
中岡浩子
はじめまして。8月よりコラムを担当させて頂くことになりました管理栄養士の中岡浩子です。 3人の子供の子育てに奮闘しながら、日課である早朝ランニングでストレス発散と体力維持に努めています!