知らないと損する!?免疫のこと〜免疫力と腸の関係〜
こんにちは。管理栄養士の中岡浩子です。
イデンシルには疲労やストレスに関する項目があります。
疲労感やストレスを感じやすい体質かどうか、またストレスからの回復力について自身の体質を知ることができます。
ストレス社会と言われる現代、特にここ数か月は新型コロナウイルスの影響により、今までとは違った様々なストレスを抱えるようになった人も多くいると思います。
そもそもストレスとは、免疫力が低下することによって溜まりやすくなります。
遺伝子検査によりリスクが高めに出ても、免疫力を上げることでストレスの影響を軽減することが出来ます。
今回は、知らないと損する!免疫のお話しです。
免疫とはどんな働き?
免疫とは、ウイルスや病原菌などの外敵が体に入ってきた時に、それらを退治して体を守る働きのことです。また体内で発生するガン細胞に対しても同じように働き、変異した細胞を見つけて排除します。
免疫力は加齢や不規則な生活習慣により低下してしまいます。
最大の免疫器官の腸との関係
赤ちゃんがお母さんの体内で受精卵から作られるとき、最初に作られる臓器は腸ですが、その理由は、生命の維持に不可欠なのは食であり、栄養素を吸収するために腸を最初に作る必要があるからだとされています。
そんな人間の原点でもある腸には、食べ物と一緒に病原菌やウイルスなどのさまざまな外敵が侵入しやすいので、免疫の機能が発達しています。
腸内に集まっている免疫細胞の数は全身の半数以上とも言われており、腸は人体で最大の免疫器官なのです。
良い腸内環境こそが免疫力強化につながる!
最近では、「腸活」や「菌活」という言葉もよく聞くようになり、腸内環境を整えることが美容や健康効果を高めるということが広まってきています。
腸内の良い菌を増やすことが免疫力の強化につながるので、善玉菌が多く含まれる発酵食品や善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖の多い食材を毎日意識して摂るとよいでしょう。
善玉菌を直接摂取できる食材
- ヨーグルト
- チーズ
- 乳酸菌飲料
- 納豆
- キムチ
- 漬物 など
善玉菌のエサとなり善玉菌を増やしてくれる食材
食物繊維
- きのこ類
- 豆類
- 野菜類
- ごぼう
- 玄米など穀類
- 海藻類
- こんにゃく など
オリゴ糖
- 玉ねぎ
- ごぼう
- アスパラガス
- 大豆
- とうもろこし
- バナナ
- 豆類 など
とくにきのこ類は低カロリーでミネラル豊富、価格も安定していて毎日の食事に取り入れやすい食材のひとつです。
きのこ類全般に多く含まれているβ―グルカンは、腸内環境のバランス保持のほか、免疫力を高めてがん抑制効果や感染症に対しても重症化を防ぐ効果があります。
発酵食品のキムチと食物繊維が豊富なきのこ類の組み合わせは腸内環境にとっては相乗効果が期待できる最強の組み合わせ!
ストレスに負けない免疫力を維持するためにも、腸内環境を整えることをより一層心掛けてみてください。

中岡浩子
はじめまして。8月よりコラムを担当させて頂くことになりました管理栄養士の中岡浩子です。 3人の子供の子育てに奮闘しながら、日課である早朝ランニングでストレス発散と体力維持に努めています!