IDENSIL(イデンシル)

お知らせ

サービス案内

株式会社グリスタ・IDENSILに関する最新情報をお知らせいたします。

遺伝子が食欲をコントロール⁈〜過食とホルモンの関係〜

こんにちは。管理栄養士の中岡浩子です。

イデンシルでわかる項目の中に体脂肪の蓄積や満腹中枢の制御に関する項目があります。

体脂肪の付きやすい体質なのか、食欲のコントロールがしにくく過食になりやすい体質なのかなどが判定でき、そこにはアジア人特有の遺伝子との関係も隠されています。

食欲を制御する満腹中枢と過食との関係を知り、リスクが高めな方は今後に向けての効果的な対策への近道を探ってみましょう。

 

過食が起こるメカニズム

IDENSILで調べられるいくつかの遺伝子項目の中に、過食に関するBDNFという脳由来の神経栄養因子があります。

脳内ホルモン「レプチン」との関連が深く、脳内のBDNF濃度が減少すると視床下部にある満腹中枢の働きが低下し、本来ならば食欲を抑制してエネルギー消費を促進させるというレプチンの働きが抑制されて過食が起こりやすくなります。

 

 

 

満腹感とレプチンの関係

食欲は、実は脳内ホルモンであるレプチンによってコントロールされています。

レプチンは脂肪細胞から分泌される生理活性因子の一種で、満腹中枢を刺激する「レプチン受容体」に作用して食欲を抑制しています。

食事により血糖値が上がることで脂肪細胞が刺激され、レプチンが分泌されることで満腹を感じるのですが、肥満の人はこのレプチンが抑制されて効力を発揮できなくなるので満腹感が得られにくく過食になりやすいという、さらに太りやすいメカニズムが起こりやすいのです。

 

空腹感とグレリン

満腹感とレプチンとの関係とは逆に、空腹感を感じる空腹中枢を刺激して食欲を増進させるホルモンが「グレリン」です。

料理を見たり美味しそうな匂いを感じたりすることや、食べ物が胃や腸に入ることによる刺激で分泌されます。胃で産生され、絶食することにより増加し、食事をすることにより減少します。

 

拮抗的に作用するふたつのホルモン

このふたつのホルモンは、レプチンが分泌されるとグレリンが抑制され、レプチンの分泌が減少するとグレリンが働いて食欲が増すという、拮抗した作用で食欲をコントロールしています。

レプチンはBDNF、グレリンはFTOというそれぞれの遺伝子との関連があり、遺伝子判定でリスクが高いと食欲の調整がしにくくなる傾向があります。

次回は、そのリスクを減らすための方法をご紹介したいと思います。

 

 

ANNOUNCEMENT

Page Top