#88 冬の肌トラブルは仕方ない?―体の内側から整える栄養と体質の視点
【この記事の3行まとめ】
・冬の肌トラブルは、外側のケアだけでなく内側からのケアも意識したい
・たんぱく質や抗酸化物質は、肌の土台を支える重要な存在
・体質の違いを踏まえることで、自分に合ったケアが見えてくる
皆さんこんにちは。
株式会社グリスタ 管理栄養士の根岸です。
今回は、「冬の肌トラブルと体の内側からのケア」をテーマにお送りします。
冬とともに、「なんとなく肌の調子がよくないな」と感じた経験のある方は多いと思います。
乾燥しやすくなったり、ガサガサしたり、人によって感じるトラブルはさまざまです。
冬という季節柄、空気の乾燥や暖房の影響を考えると、ある程度は仕方がないことのようにも思えて
諦めてしまっている人もいるかもしれません。
でも、本音を言えばいつでも綺麗でいたいですよね。
もちろん、保湿ケアはとても大切です。
化粧水やクリームで肌の水分を守ることは、基本的な対策です。
そのうえで、今回は少しだけ視点を変えてみたいと思います。
肌は、体の一部です。
ということは、体の内側の状態も、少なからず肌に影響している可能性があるということです。
肌を支える栄養素とは
肌の構造を考えたとき、まず意識したいのがたんぱく質です。
コラーゲンをはじめとする皮膚の土台は、たんぱく質から作られています。
摂取量が不足すると、肌のハリや回復力にも影響することがあります。
肉・魚・卵・大豆製品など、質のよいたんぱく質を毎食意識できているか。
まずはそこを振り返ってみていただきたいです。
例えば、
・サラダに蒸し鶏をトッピングする
・味噌汁に豆腐や油揚げを加える
・間食をヨーグルトにする
ほんの少しの工夫でも、積み重なれば差になります。
さらに、コラーゲンの合成に関わると言われているビタミンCの摂取も大切です。
ビタミンCは抗酸化作用も持ち、紫外線や乾燥などの外的刺激による
ダメージから体を守る働きがあるとされています。
加えて、
・ビタミンA
・ビタミンE
・ポリフェノール
・カロテノイド
といった抗酸化作用を持つとされる栄養素も、健やかな肌を保つうえで意識したい存在です。
大切なのは、「これさえとれば大丈夫」という考え方ではなく、全体のバランスを整えることです。
旬の食材を取り入れるという選択
栄養を整えるうえで、私がおすすめしたいのが旬の食材を意識することです。
旬の食材は、栄養価が高い傾向があると言われています。
例えば、冬が旬のほうれん草やブロッコリーには、ビタミンCやβカロテンが豊富に含まれています。
みかんなどの柑橘類はビタミンCや抗酸化物質のβ-クリプトキサンチンを手軽に補うことができますし、
いちごもビタミンCやアントシアニンを多く含むとされています。
旬の食材は、おいしく栄養素も豊富、そして価格も手ごろになりやすい。
無理に特別なものを取り入れなくても、季節の食材を食卓に並べること自体が、
自然な栄養バランスの調整につながります。
体質という視点も
同じようにケアをしていても、肌の状態には個人差があります。
その背景には、年齢や生活習慣だけでなく、生まれ持った体質の違いが関わっている可能性もあります。
例えば、
・活性酸素の影響を受けやすい傾向
・炎症反応が起こりやすい傾向
・コラーゲン分解が進みやすい傾向
こうした特徴は、自分ではなかなか気づきにくい部分です。
もちろん、体質だけですべてが決まるわけではありません。
ただ、自分の傾向を知ることは、対策の精度を高めるヒントになるかもしれないですよね。
そして、自分の体質を理解した上でアドバイスしてくれる専門家に出会えたら、
自分だけの栄養の取り方やケアにたどり着けるのではないでしょうか。
まとめ:外側と内側、どちらも大切に
肌トラブルを「冬だから仕方ない」と諦めるのは、少しもったいないかもしれません。
外側からの保湿や紫外線対策は引き続き大切にしながら、内側からの栄養バランスにも目を向けてみる。
そして、体質という視点を少し加えてみる。
この積み重ねが、結果として肌の健やかさにつながっていく可能性があります。
この冬は、いつものケアに「食事」という視点も取り入れてみてはいかがでしょうか。
今日のIDENSIL情報局は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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IDENSIL管理栄養士 根岸
IDENSIL(株式会社グリスタ)に所属している管理栄養士の根岸です。 遺伝子活用と栄養に関する情報をお伝えしていきます。 ※IDENSILは、健康な方を対象に遺伝的傾向を把握するためのヘルスケアツールであり、医療的な診断・治療を目的とするものではありません。本コラムでも医療用の遺伝子検査ではなく、ヘルスケア分野での利活用に限定して紹介しています。



