#64 社会課題と向き合う──『健康寿命×遺伝子検査』で企業ができることとは
皆さんこんにちは。
今回は「遺伝子検査×健康寿命」をテーマにお伝えします。
昨今の日本で私たちが向き合っているのは、単に長く生きることではなく、「できるだけ長く、自立した生活を続けられる状態を保つ」ことです。この視点は、ヘルスケア分野に携わる企業にとって、これからも大きな社会テーマのひとつと言えると思います。
その一方で、「健康づくりの取り組みが継続されにくい」「成果の個人差が大きい」といった課題に直面されている事業者の方も多いのではないでしょうか。
多様化するニーズに、個別性で応える視点
現代の健康意識は高まる一方で、人々の価値観や体質、生活環境はより多様化しています。
そのため、画一的なサービスやアドバイスでは、本質的な行動変容にはつながりにくくなってきました。
遺伝子検査は、もともと持っている体質傾向を可視化することで、「その人にとって合う方法とは何か」を考える手がかりになります。
たとえば、運動や栄養の反応、ストレスに対する感受性、骨へのアプローチの必要性などを知ることで、本人の納得感を高めた上で、より続けやすい健康習慣を提案する土台となります。
事業として見たときにも、「行動の継続性」や「個別化の質」を高めるヒントとして、体質データの活用には現場の柔軟性を広げられることが期待できます。
持続可能なサービス設計のための基盤づくり
多くのヘルスケア事業では、日々の記録データや体調変化に応じたアプローチが行われています。
一方で、その日その日の状況に応じるためのリソースにも限りがあり、また変化に対応した再現性のある長期的な仕組みに落とし込むのは難しいという声もあります。
その点、遺伝的体質に関する情報は、基本的に一度取得すれば変わらずに使い続けられる、企業としてもクライアントにとっても資産的なデータです。
施策の初期設計やターゲットセグメントの把握、パーソナライズプログラムの骨格づくりなど、事業のベースとしても活用可能です。
また、数値的なゴールだけでなく、クライアントとの信頼関係や、企業としての社会的姿勢を築くうえでも、「個に寄り添った支援」という考え方は、今後さらに重要性を増していくのではないでしょうか。
健康寿命の延伸に、データと対話の視点を
私たちグリスタは、IDENSILというサービスを通じて「社会に新しい喜びを創造する」というテーマを掲げ、IDENSILという遺伝子分析サービスを展開してきました。年齢を重ねても、一人ひとりが健康でその人らしい生活を送ることも、ひとつの喜びではないでしょうか。
「その人らしい生活を送れるような健康の提案をしたい」「健康になるための行動を後押しする仕組みを探している」とお考えの方にとって、遺伝子検査という生まれ持った体質に基づく視点がひとつのヒントとなれば嬉しく思います。
健康寿命の延伸に向けて、企業が果たせる役割はたくさんあると思います。
その一歩をどうつくるかを、一緒に考えてみませんか。
今日のIDENSIL情報局は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
株式会社グリスタは個別化ヘルスケアに特化した遺伝子分析サービス「IDENSIL(イデンシル)」の開発メーカーです。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。

IDENSIL(イデンシル) 情報局
株式会社グリスタが運営する、遺伝子情報を正しく活用するための メディアです。 ※IDENSILは、健康な方を対象に遺伝的傾向を把握するためのヘルスケアツールであり、医療的な診断・治療を目的とするものではありません。本コラムでも医療用の遺伝子検査ではなく、ヘルスケア分野での利活用に限定して紹介しています。