IDENSIL(イデンシル) 情報局

  • 遺伝子活用

#63 整体と遺伝子検査の掛け算で生まれる、次のサービス価値とは?

皆さんこんにちは。
今回は「遺伝子検査×整体」をテーマにお伝えします。

 

個別化のニーズと、整体業界のこれから

健康や体のメンテナンスに対する考え方は、年々多様化しています。とくに「自分に合った方法でケアしたい」という意識の高まりは、整体業界にも変化を促しているようです。近年では、一般的なアプローチに加えて、より個人の体質や生活習慣に合わせた対応を重視する動きも見られるようになってきました。

その一例として、身体の状態を「見える化」するための取り組みが注目を集めています。従来の視診・問診・触診に加え、体質傾向をあらかじめ把握できる情報があることで、施術方針やセルフケアの提案に深みが出るという考え方です。

ここで選択肢のひとつとして挙げられるのが、医療行為に該当しない範囲での「遺伝子検査の活用」です。食生活や体の特徴に関する遺伝的な傾向を参考にすることで、体調管理や生活習慣へのアドバイスに一定の裏づけを持たせやすくなるという見方があります。

 

「根拠のある提案」を求める利用者層の増加

ユーザーの健康意識や情報収集力が高まる中、「なぜその施術が自分に合うのか?」という問いに対する納得感を重視する人が増えています。これは整体に限らず、さまざまなヘルスケアサービスに共通する傾向です。

遺伝子検査などを通して体質の傾向を把握しておくことは、こうした「説明の根拠」にもつながるかもしれません。たとえば、筋肉のタイプや代謝傾向、怪我のしやすさといった要素は、生活習慣や体の動かし方にも関係するとされており、施術計画や運動アドバイスを考える上で参考になることが期待できます。

もちろん、検査結果がすべてを決めるわけではありません。むしろ、現場の経験や感覚と組み合わせて活用してこそ、実用的な意味を持つものだといえると私たちは考えます。

 

導入の判断材料として、何を考えるか

こうしたツールを導入するかどうかを判断する際は、まず自院の施術方針や顧客層との相性を見極めることが重要です。「お客様が自分の体に関心を持っているか」「パーソナライズされた提案に価値を感じているか」といった観点で検討することで、活用の方向性が見えてくるかもしれません。

例えば、30代~50代の女性や、健康管理に積極的なビジネスパーソンの層では、自分の体質を知りたいという意欲が比較的高い傾向があるといわれています。カウンセリングの一環として体質傾向を伝えることで、施術との向き合い方が変わるケースもあるのではないでしょうか。

現在では、整体やフィットネス、サロン向けに、事業者が扱いやすい形に設計された遺伝子分析サービスも提供されています。導入のハードルは下がりつつあり、目的や活用方法に合わせて検討できる環境が整ってきているとも言えます。

「目に見えない遺伝的傾向をプラスした根拠ある整体」。そんな新しい提案を、ぜひ一緒に考えてみませんか?

 

 

今日のIDENSIL情報局は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

株式会社グリスタは個別化ヘルスケアに特化した遺伝子分析サービス「IDENSIL(イデンシル)」の開発メーカーです。
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株式会社グリスタが運営する、遺伝子情報を正しく活用するための メディアです。 ※IDENSILは、健康な方を対象に遺伝的傾向を把握するためのヘルスケアツールであり、医療的な診断・治療を目的とするものではありません。本コラムでも医療用の遺伝子検査ではなく、ヘルスケア分野での利活用に限定して紹介しています。

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