IDENSIL(イデンシル) 情報局

  • 遺伝子活用

#56 その施術、“体質”から見直してみませんか? ──エステで広がる新しい提案のかたち

皆さんこんにちは。

今回は「エステ×遺伝子検査活用」をテーマにお伝えします。

 

近年、エステティック業界においても「個別最適化」という考え方が少しずつ広がりつつあります。

従来の一律的なケアだけでは対応しきれないお客様の多様なニーズに応える方法のひとつとして、体質の違いに配慮したアプローチが注目され始めています。

その一環として、遺伝子情報を参考に体質の傾向を把握し、それに基づいた施術や生活習慣のアドバイスを行う手法も選択肢に加わりつつあります。

 

なぜ「遺伝的体質」に注目が集まるのか

エステティックにおいては、肌や体型、代謝といった要素をケアの対象とする場面が多くあります。こうした要素には、日々の生活習慣の影響だけでなく、生まれつきの体質の影響が少なからず関わっているとされます。

たとえば、糖の取り込みや炎症の起こりやすさ、活性酸素への反応といった遺伝的な傾向は、肌の老化や糖化、脂肪蓄積のしやすさに関連していることが研究でも示唆されています。また、メラニンの生成やホモシステインの働きといった点も、しみ・くすみなどの肌トラブルに関わる要因として注目されています。

こうした情報をあらかじめ把握しておくことで、お客様一人ひとりの状態に合わせた施術提案や日常生活への助言の質を高めることにつながると考えられています。

 

エステ業務における導入の現実性

エステ業界での遺伝子検査というと、医療機関での高度な設備が必要な印象を持たれる方もいるかもしれませんが、現在では簡便な方法で体質傾向を把握できるキットも登場しています。検査は主に唾液採取で行われ、特別な器具や場所を必要とせず、施術前のカウンセリングの延長線上で活用できる形式が整いつつあります。

(ちなみに、弊社がご提供しているIDENSILも、テスト導入のような形で、すべてのクライアント様に対する標準対応としてではなく、希望者に対してのオプションサービスとして始めるといった段階的な導入も可能です!)

 

サロンにおける位置づけと今後の可能性

エステティックの現場では、技術や空間、接遇といった要素に加え、「その人に合っているかどうか」が顧客満足度を左右する重要な軸のひとつとなっています。その観点から、遺伝的体質という情報を扱うことは、施術内容の説得力や個別性を高める一因として検討の余地があると考えられます。

 

もちろん、遺伝子情報はすべてを決定づけるものではなく、あくまで多くの要因のひとつにすぎません。ただ、そうした情報に基づいてお客様自身が体への理解を深めたり、納得感を持って施術を受けたりすることは、結果としてサービス全体の質を高めることにつながる可能性もあります。

 

今後ますます高まると予想される「パーソナライズされたケア」への期待に対し、どのような視点や情報を取り入れるか。その一選択肢として、遺伝的体質に基づくアプローチを検討してみることは、サロン運営の幅を広げることにもつながるかもしれません。

 

 

今日のIDENSIL情報局は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

株式会社グリスタは個別化ヘルスケアに特化した遺伝子分析サービス「IDENSIL」の開発メーカーです。

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株式会社グリスタが運営する、遺伝子情報を正しく活用するための メディアです。 ※IDENSILは、健康な方を対象に遺伝的傾向を把握するためのヘルスケアツールであり、医療的な診断・治療を目的とするものではありません。本コラムでも医療用の遺伝子検査ではなく、ヘルスケア分野での利活用に限定して紹介しています。

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