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#46 「なんとなく不安」をほぐす、遺伝子検査という選択肢― ヘルスケアに活きる“体質情報”の活用方法 ―

皆さんこんにちは。

今回は「遺伝子検査×活用方法」をテーマにお伝えします。

 

「遺伝子検査って、本当に信じていいの?」
「検査して何か変わるの?」
「ダイエットのために必要なの?」

 

こうした声を聞くたびに、遺伝子情報やその活用について「もっと誤解なく伝わってほしいな」と感じています。

遺伝子検査という言葉には、どこか特別で難しく、人によっては“よくわからないけど怪しいものでしょ”というイメージが付いてしまっているのも、様々な方とお話している中で実感しているのも事実です。
ですが、しっかりとしたエビデンスを採用している遺伝子検査(←ここ重要です)は、地に足のついた「健康支援のためのデータのひとつ」です。
きちんと活用すれば、より納得感があり生活改善を支える、心強い科学的根拠になり得ます。

 

遺伝子検査は「体質の傾向」を知るためのツール

そもそも遺伝子検査で分かるのは、「今の健康状態」や「病気の有無」ではありません。
多くの遺伝子分析サービスで調べているのは、生まれ持った“体質の傾向”に関する情報です。

 

たとえば、

  • 筋肉がつきやすい・つきにくい傾向
  • 睡眠の質や体内時計に影響する特性
  • 神経伝達やホルモンの働きに関わる傾向 など

 

遺伝子検査から様々な情報を得ることができますが、体重や筋肉量を測ったり血圧をチェックしたりするのと同じように、「自分を知る」ための情報のひとつに過ぎません。

そして、体重や筋肉量だけでは全てを判断できないのと同じように、遺伝子情報だけで全てが決まるわけではないのです。

 

ヘルスケアの現場でも活用が広がっている

遺伝子検査は、今までの記事で紹介してきたとおり、すでに多くのヘルスケアの専門家が活用しています。
アスリートのトレーニング設計や体のケア、より良い睡眠を取るための指導や食育指導など、さまざまな分野で活用が広がっています。

ヘルスケアは、「これをすれば全員うまくいく」というものはありません。ですが、遺伝子というデータを一つの手がかりとして、ヘルスケアの専門家が「自分に合った方法を探すこと」は可能な時代になってきています。

 

知ることで、不安は「選択肢」に変わる

遺伝子検査は、決して魔法のツールではありません。
しかし、「自分生まれ持った情報として役立てる」という目的で活用すれば、それはとても実用的で、頼もしい“自分理解の材料”になります。

不安の中にあるのは、「まだ知らないだけ」かもしれません。
知った上で、どう活かすかを考えられるかが、これからの「個別最適化されたヘルスケア」を自然に使いこなしていけるかどうかの分岐点になるのだと思います。

 

 

今日のIDENSIL情報局は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

株式会社グリスタは個別化ヘルスケアに特化した遺伝子分析サービス「IDENSIL」の開発メーカーです。

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株式会社グリスタが運営する、遺伝子情報を正しく活用するための メディアです。 ※IDENSILは、健康な方を対象に遺伝的傾向を把握するためのヘルスケアツールであり、医療的な診断・治療を目的とするものではありません。本コラムでも医療用の遺伝子検査ではなく、ヘルスケア分野での利活用に限定して紹介しています。

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