今、私たちに足りない物・・・(6)
管理栄養士の鈴木洋子です。
食品の豊富な現代、私たちに足りていない栄養素は何だとおもいますか?前回まで、食物繊維で3回お伝えしました。遺伝子に触れて行くにつれ、やっぱりビタミン、ミネラル、ファイトケミカルの必要性を感じます。
第一回>>>「今、私たちに足りない物・・・(1)」
第二回>>>「今、私たちに足りない物・・・(2)」
第三回>>>「今、私たちに足りない物・・・(3)」
第四回>>>「今、私たちに足りない物・・・(4)」
第五回>>>「今、私たちに足りない物・・・(5)」
今回はファイトケミカルについてお話しします。ファイトケミカルとはあまり耳にした事はないかもしれません。野菜の持つビタミン以外の力を言い、特に色の部分に多いと言われています。リコピンとか、ポリフェノールとか言われるときっとわかっていただけると思います。
ファイトケミカルは体内の酸化防止にきく
私たちは呼吸により酸素を取り入れて栄養を燃焼させエネルギーを作ります。その時に活性酸素が発生してしまいます。活性酸素はウィルスや病原菌を殺菌したりと、生体防御をする大きな役割があります。しかし、過剰になると細胞を酸化させ、老化やがんなどの生活習慣病の引き金になります。人間の体内では活性酸素の発生を抑えたり、活性酸素から受けた傷を修復する酵素があります。ファイトケミカルはその酵素の働きを補い、活性酸素の害から守もるとも言われています。
ファイトケミカルのいろいろ
ファイトケミカルとは
ファイトケミカルは、植物の中に含まれる苦み、渋み、辛み、または色に関わる成分が多いと言われています。色の鮮やかな野菜はその効果も多く感じてしまいますね。抗酸化力で考えると、緑の濃い野菜が強いと言われています。ブロッコリーやモロヘイヤは抗酸化力を示すDPPHと言う指標が高いと言われています。モロヘイヤはエジプト原産の野菜ですが、エジプトという、過酷な大地で生命維持するための栄養素が多くあるのかもしれません・・・。
食卓の上が、色々な色で囲まれ、甘みだけではなく、苦みや渋み、辛みも食事に取り入れる事を、私も改めて感じています。

鈴木洋子
自分が健康になりたいから栄養士に、やっぱり食事が1番と思いつつ、出来ない事はできないかと、ずぼらな自身の性格を武器に、寄り添う栄養ケアをモットーにしています。10年続いた料理教室もいい加減に楽しく、美味しく、同じ釜の飯をみんなで食べる事を大切にしています。