基本の食の「型」(2)~夏はなりもの
和食文化は和の心
大いなる和の国の榮養研究所の熊谷です。
管理栄養士&セラピストとして『健康づくりの家庭教師』(誰もが本来持っている「なおる力(治る力と直る力)」を復活させて「生き抜く力」「大切な人を守る力」「未来を切り開く力」を引き出すお手伝い事業)活動に尽力しています。
体質情報を基にオーダーメイド型の「食カウンセリング」や「整体メニューの提案」を行っています。
【基本の食の「型」】として【旬を食べる】そして【地産地消/土産土法】を前回のコラムで紹介させていただきました。
前回コラム>>>「基本の食の「型」① ~旬を食べる〜」
もう一つ【まるごと食べる、ムダなく食べる】を加えさせてください。
日本人の「和の心」が凝縮して濃縮されて誕生した和食文化を管理栄養士なりに【基本の食の「型」】として提案する場合
旬を食べる
地産地消/土産土法で食べる
まるごと食べる、ムダなく食べる
となります。
繰り返しになりますが『和の心』とは
『調和する心』であり
『思いやりの心』です。
そして「健康的な暮らし」に結び付けると
『心と體(からだ)の和(調和)を願う心』
『人と人の和(調和)を願う心』
『人と自然の和(調和)を願う心』
だと言えるでしょう。
その心が
『いただきます』
『ご馳走様』
『勿体無い』
『有り難い』
という言葉となって、食生活の中に溶け込んでいるのが和食文化なのだとわたしは捉えています。
夏はなりもの
旬の食材は「思いやり食材」です。
農産物は『母なる大地からの恵み』です。まるで親が子供の成長に合わせて必要なものを整え、愛情を注ぐように旬に採れる食材にはその季節に必要な栄養分が整った食材がふんだんに育つようになっています。
日本の夏は湿気が多く蒸し暑いという特徴があります。
汗をたくさんかくので體の中から水分とミネラル分が出ていき、燃料を燃焼させるビタミンやミネラルが不足するので代謝が落ちて體がだるくなります。
これがいわゆる「夏バテ」です。
この季節に必要なのは
不足しがちな水分とビタミン、ミネラルを簡単に補給できること
弱った胃腸に優しい主食(さらっと食べられて、消化吸収が早く、胃腸の負担が少ないもの)
となります。
そこに登場するのが「なりもの」食材です。
きゅうりなどのウリ類、トマト、枝豆、ナス、オクラ・・・etc
まさにサラッと食べられて水分とビタミン、ミネラルが豊富です。
まさに「夏のおもいやり食材」だと言えるでしょう。
季節にはその季節のばっかり食
四季を通じてた「旬の食材」の特長をまとめると・・・
春は芽のもの
夏はなりもの
秋は実のもの
冬は葉のもの
となります。今の日本では旬では無い食材も生産方法の工夫で年間を通じて流通しています。
自分で家庭菜園などをしていなければ「旬の食材」と言われてもピンと来ない方も多いかと思います。
その時にはこの4つのフレーズを思い出してみてください!
旬の食材はその季節に無理なく育つので農薬も少なくて済みますし、たくさん生産できるので価格も安くなる傾向があります。
買いやすく、家計にも優しく、健康にも役立ってくれる!そんな思いやり食材である「旬の食材」はその季節しか楽しめません。
一般的に「ばっかり食」は良くないと言われますが・・・
その季節にはその季節に必要な食材で「ばっかり食」をあえておススメしたいと思います。
次のコラムへ>>>「基本の食の「型」(3)~まるごと食べる、無駄なく食べる」

熊谷隆
熊谷隆(くまがい たかし) 大いなる和の国の榮養研究所 主宰 管理栄養士、JSセラピスト 「施術」「和の榮養教室」「食生活の最適化支援」による 【JSプログラム】で「元氣に未来を切り開く強さ」を取り戻す支援に従事している。