田中美由紀

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血糖値と体の糖化、糖化と老化って関係しています/田中美由紀

こんにちは。管理栄養士の田中美由紀です。

以前、「血糖値を急激に上げにくい食事方法とは?」のコラムで、食後に血糖値が急上昇して(食後1~2時間程度に血糖値が140mg/dL以上になる)、その後急降下する「血糖値スパイク」についてと血糖値が急激に上がらないようにする食事方法をお伝えしました。

コラム>>>「血糖値を急激に上げにくい食事方法とは?(1/2)」

この血糖値ですが、糖尿病になるリスク、動脈硬化に関係する他、老化にも関係しています。血糖値が高い状態が持続している時間が長いほど、体内での老化は進みます。

 

 

AGE(終末糖化産物)ってなに?

血糖値が高い状態が続くと血液中のヘモグロビンと糖が結びついてHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という物質が増えます。このHbA1cが血糖値の高い状態に置かれると、さらに糖が結びついて糖化が進み、AGE(終末糖化産物)という物質に変質します。HbA1cはもとのヘモグロビンの状態に戻れますが、AGEは戻れません。

また体内のたんぱく質で出来ている細胞や組織が糖にさらされて、長い間体温で温められることでも、糖化が進みAGEとなります。AGEは体内のあちこちに蓄積して、老化を進め、それにともなう様々な病気も引き起こします。血糖値が高いほど、またその期間が長く続くほどAGEは作られます。

つまり血糖値×持続時間がAGEの量となり、老化の速度をあらわすことになります。

 

 

AGE(終末糖化産物)は体の中でこんなことを起こします

皮膚のコラーゲン(たんぱく質)がAGE化されることにより、たるみ、しわ、しみ、そばかすを作る。

血管のコラーゲン(たんぱく質)がAGE化されることにより、動脈硬化を進める。

骨にあるコラーゲン(たんぱく質)がAGE化されることにより、骨がもろくなり、折れやすくなる(骨粗鬆症になるリスクが高まる)。

目にある水晶体(たんぱく質)がAGE化されることにより、濁ってくる(白内障になるリスクが高まる)。

脳にあるたんぱく質がAGE化(アミロイド化)されることにより、アルツハイマー型認知症になるリスクが高まる。

その他、動脈硬化の進行、糖尿病性腎症、非アルコール性肝炎、がんなどの発症にも関わっています。

 

 

AGE(終末糖化産物)を増やさないようにするには?

以前のコラムでお伝えした血糖値が急激に上がらないようにする食事方法をおすすめします。
さらに、軽い運動(20、30分くらいの少し汗ばむくらいの運動)をしたりすると、血糖値の上昇を抑えられます。

また、AGE(終末糖化産物)は食べ物の中にも含まれます。食べ物に含まれるAGEのおおよそ7%が人間の体に取り込まれて蓄積するので、1回ずつの食事でAGEを摂る量は多くなくても、蓄積すれば大きな差になります。熱が加わらない生の食べ物には少なく、高温で加熱調理したものに多く含まれています。水を使わずに焼いたり、油で揚げたりして焦げ目がついたりきつね色になっているものばかりを毎日たくさん食べるのは避けたほうが良いと思います。

タバコも高温で乾燥させて作られているのでAGEがたくさん入っているので、喫煙や受動喫煙でAGEを摂ることになります。

最後に果糖(果物に含まれる糖)もたんぱく質を糖化させるスピードが速く、ブドウ糖の10倍速度でAGEをつくります。果物そのものを食べることは、極端に大量に食べることをしなければ、気にしなくても良いのですが、果糖がシロップ(液糖)になったものは簡単に大量に摂りやすくなるので避けたい食品です。果糖が多い順に、高果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖と呼ばれます。また異性化糖はブドウ糖を果糖に転換(異性化)したものです。このようなものが清涼飲料水やジュースにたくさん入っていますので原材料表示に注意してみてください。

 

AGE(終末糖化産物)がなるべく体にたまっていかないようにして、老化のスピードを遅らせ、
アンチエイジングしましょう。

 

 

 

田中美由紀

田中美由紀

『食事から、自分自身を大事にしてほしい』という思いで、管理栄養士の活動をしています。日本抗加齢医学会所属、アンチエイジングで老若男女、健康的な生活を送ってほしいという願いを持っています。 趣味は、薬膳料理。国際薬膳師、フードコーディネーター。

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