カラフルな食事で、体を錆びさせない!!
こんにちは。栄養士の比留川です。
皆さんは、抗酸化という言葉を聞いたことはありますか?美容や健康に興味のある方でしたら、一度はどこかで耳にしたことがあるかと思います。
現代はストレス社会と言われるほど、日常生活の中には、私たちの体にストレスを与えることで溢れています。満員電車、喫煙、多量飲酒、紫外線、食品添加物、車の排気ガス・・・。これらの様々な要因により、私たちの体は、酸化してしまいます。
この酸化を防ぐはたらきをするのが「抗酸化」です。
遺伝子検査キット「IDENSIL」の中には、「紫外線感受性」について調べられる項目があります。
今回は、酸化の原因の一つの原因でもある「紫外線感受性」について、ご紹介していきます。
紫外線対策の必要性
紫外線は、私たちの体にとって、良い面と悪い面があり、悪い面の方が多いと言われています。
良い面には、ビタミンDの生合成が挙げられます。悪い面はたくさんありますが、急性なものに、日焼け・紫外線角膜炎・免疫力低下、慢性的なものに、しわ・しみ・皮膚がん・良性腫瘍・白内障等が挙げられます。
紫外線はDNAを切断するはたらきがあり、そのまま修復が正常にされないと、しみ・そばかすができてしまうのです・・・。
なんとも恐ろしいですよね。
なので、美肌を維持するためにも油断せずに紫外線対策をして頂きたいです。生活する上での日焼け対策として、日焼け止めをこまめに塗る、サングラスや日傘・帽子の着用、保湿等がオススメです。
体を攻撃する活性酸素・・・
酸化、酸化とお伝えしてきましたが、そもそも酸化とは、体内で発生する「活性酸素」が細胞とくっついてしまうことを言います。
活性酸素が発生することで、私たちの体を錆びさせてしまうのです。実際に金属のように錆びるのではなく、どんどん酸化(=老化)が進むということです。
この酸化が進むと、肌のしみ・しわ・たるみの原因、動脈硬化、生活習慣病、ガン等の原因になってしまいます。
活性酸素の発生を防ぐために、生活習慣の見直しをすると共に、お食事から抗酸化を意識してみてくださいね。
活性酸素を取り除くための食事
では、抗酸化のためには、どのようなお食事を摂れば良いのでしょうか?
オススメは、抗酸化成分を摂ることです。
抗酸成分には、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、アスタキサンチンが挙げられます。一言で表すと、タイトルにもある通り、「カラフルな食材」を意識してみてください!
レタス・きゅうり・もやし等の色の薄い食材ではなく、ブロッコリー・かぼちゃ・人参・トマト等の色の濃い緑黄色野菜を選択して頂くのがオススメです。
抗酸化成分の多く含む食品
- ビタミンA(脂溶性)
レバー・卵黄・うなぎ・人参・かぼちゃ・ほうれん草等
- ビタミンE(脂溶性)
うなぎ・アーモンド・ごま・大豆製品・モロヘイヤ・アボカド・かぼちゃ等
- ビタミンC(水溶性)
ピーマン・ブロッコリー・キウイフルーツ・柿・柑橘系の果物等
- アスタキサンチン(脂溶性)
鮭・いくら・たらこ・えび等
▼参考レシピ
・サーモンのカルパッチョ
・かぼちゃのソテー
・ほうれん草のごま和え
・野菜のかき揚げ
・サクラエビの和え物
・大豆とひじきの煮物
・おやつにアーモンドや果物を摂る
抗酸化の酵素をつくる成分には、たんぱく質・ビタミンB群・亜鉛等があり、これらは主に肉・魚・卵・大豆製品・乳製品から摂ることができます。メインのおかずだけで済ますのではなく、小鉢をプラスして、抗酸化のはたらきをする、色の濃い野菜を摂り入れましょう。
何度も同じことを伝えることになりますが、やはり全体のバランスが大切です。主食(ごはん・パン・麺等)・主菜(肉・魚・卵等)・副菜(サラダ・お浸し・和え物等)・汁のバランスもそうですが、加えて食材のバランス(味付け・調理法・食材の種類)も意識してみると良いですね。
生活習慣病やがん予防はもちろんのこと、いつまでも若々しく綺麗でいられるためにも、ぜひ抗酸化のお食事を摂り入れてみてください。
<参考文献>
「紫外線は身体にどんな影響を与えますか? 」日本皮膚科学会

比留川杏弥
病院・高齢者施設での栄養士経験により、病院食・高齢者向けの食事提供を得意とする。 食事の大切さを改めて目の当たりにした事をきっかけに、より一層健康への興味・関心・意欲が高まる。 食事を楽しみながら健康になって頂く、そんなご提案ができるよう努めて参りますので、私と関わる皆様へ、お役立て頂けましたら幸いです。